象牙美術工芸品の紹介

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根付彫刻がどのようにつくられるか紹介します。

小犬とわらじ

作品名「小犬とわらじ」(正面)

象牙彫刻の代表的な工芸品である「根付」は、江戸時代から伝わる伝承芸術品です。その繊細な根付技法は長い研鑽と洗練された技術により、現代でも多く愛好されています。

生地取り

生地取り

仕上げイメージにそって象牙材を切出す。

墨付け

墨付け

イメージした構図を象牙に描く。

図取り

図取り

鋸を用い、構図にそって型取り。

荒彫①

図取り

細部を電動工具(ハンドピース・ミニターなど)で型を作る。

荒彫②

図取り

ヤスリ・丸ヤスリなどで荒彫り、全体の型作り。

仕上①

図取り

表情や動作など作品の表現を、彫刻刀にて削りあげる。(象牙用の彫刻刀は左側に刃が付いている。また、用途により30本以上の彫刻刀を用いる。)

仕上②(磨き)

図取り

削り上げた作品の削り目を、木賊(とくさ)・磨き砂・ペーパーブラシで取り除き、象牙特有の柔らかな艶と光沢を出す。

仕上③(毛彫り)

図取り

動物がテーマの場合、毛彫り彫刻刀にて毛の細部まで彫り上げる。(仕上時間は、1体約4・5時間)

仕上り(着色)

作者名を入れ、ヤシャブシ(木の実)の染料で色付け、墨付けにて古色を出し完成。

図取り

作品名「小犬とわらじ」(裏面)